大きく口を開けようとすると顎の関節が痛んだり、口をしっかり開閉できなくなってしまったり……。こうした症状にお悩みなら、「顎関節症（がくかんせつしょう）」かも知れません。

当院では、顎関節症治療の専門医が治療を担当する大阪市中央区本町の歯科医院「サラヤ本町歯科クリニック」と連携して治療を行います。顎の関節に違和感を覚えたら、お気軽にご相談ください。

顎は筋肉、関節、神経が集まる複雑な部位で、話す時や食べる時に活発に動きます。顎関節症は、この動きに関連する部位に痛みや運動障害が現れる疾患です。

特に若い女性に見られることが多く、症状としては、顎を動かす際の痛みや異音、口が開かなくなることがあります。長期にわたる顎関節症は、顎の問題から全身のバランスが崩れ、肩こりや頭痛などを引き起こすことがあります。

• 食事や会話の際に顎がだるくなる。
• 口を動かすと顎関節が痛む。
• 口が開きにくい。
• 口を開閉させると顎関節から不快な音がする。
• 顎に違和感があり、食事中に痛みが出る。
• 口が左右に動きにくい

顎関節症には、①外傷（顔面の打撲，大あくび，固い物の無理な咀嚼，不適切な歯科治療など）、②習癖・習慣（睡眠中の歯ぎしりやくいしばり、日中の歯の接触癖，舌弄癖、楽器演奏など）、③精神的ストレス、④末梢からの痛みの中枢への入力（歯痛，智歯周囲炎，外耳道炎，肩こりなど），⑤かみ合わせの異常など様々な原因があり、患者ごとに原因は異なります。

顎関節症発症の原因は単一ではないことが多くあり、しばしば複数の原因が重なり合うことで発症します。

顎関節症の治療は、患者様の痛みの解消と日常生活の質の向上を目指しています。手術やかみ合わせの根本的治療ではなく、患者様の症状に合わせた生活指導や薬物療法、理学療法、そしてマウスピース療法といった可逆的で保存的な治療法を用いています。

生活指導は、すべての患者様に提供しています。顎の違和感や痛みは、日常の悪い癖が原因であることが多いため、このような癖を修正する自己管理が必要です。そのサポートとして生活指導を行い、口が開きにくい方へは特に効果的な開口訓練法を指導しています。

本院は大阪大学歯学部付属病院と連携しており、癒着等により顎関節の異常が重度で、保存的治療法では改善できないと判断した際は、同病院口腔外科に外科手術の依頼をさせていただきます。

「オーラルアプライアンス（スプリント）」という名前の特殊なマウスピースを使用し、顎関節や咀嚼筋への負担を減らしながら症状を改善していくこともあります。マウスピースは就寝時に装着し、歯ぎしりやくいしばりなどによる顎関節や筋肉への負担を軽減させることができます。

通常の治療では、約3週間ごとに通院し、治療開始から3ヶ月で症状がほとんど改善します。しかし、稀に顎関節症が改善した後に噛み合わせの問題（あごの位置変更による不適切な歯のかみ合わせ）が発生することがあります。この問題が継続すると食事が困難になるため、かみ合わせの調整やかぶせ物を施して適切に噛めるように対応します。この場合、治療期間は通常より長くなる可能性がありますが、患者様には根気強く通院していただくことが望まれます。

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顎関節症は単一の病気ではなく、大きく分けて顎関節だけに障害がある場合、筋肉（咀嚼筋）だけに障害がある場合、その両方に障害のある場合の3つに分類されます。まず丁寧な診察と検査を行ってどこに障害があるのか正しく診断し、その診断に基づいて適切な治療法を選択することが大切です。どこにどのような障害があるのかによって適切な治療は異なってきます。ただ、ほとんどの場合、手術は必要なく保存的な治療法を実施することによって、治療の目標（痛みを取り、日常生活の不自由を除く）を達成することが可能です。多くの場合数か月で症状は改善していきますが、原因によってはもっと長い治療期間がかかってしまう場合もありますが、たとえ時間がかかってしまっても、気を長く持って治療を継続していくことが大切です。

当院と連携したサラヤ本町歯科クリニックでは、日本顎関節症学会の指導医・専門医の資格を有した歯科医師が顎関節症の治療にあたります。これまでに多くの症例を治療してきた実績があり、多くの知識と経験がありますので、顎関節症と思われる症状でお悩みの方は是非ご相談ください。

たとえ同じ症状であっても、原因や適切な治療法は患者様一人ひとり異なります。当院では現在のトラブルやお悩みを解消するのはもちろん、将来的なお口の健康まで見据えた治療を行います。まずは現在のお口のお悩みや症状について、お気軽にご相談ください。

【顎関節症の診療可能な日は、毎週月～金(祝日および水曜日を除く)となります。】

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